離婚の意思を告げた僕は、放心状態だった。 ダメ子「子どもはどうするの？」 僕の覚悟が伝わったのだろう、震えた声でダメ子が聞いてきた。 「子どもは僕が引き取りたい。」 ダメ子「そんなの育てられないでしょ？どうやるの？」 「実家に帰る。実家なら育て…

話は４年前のクリスマス前に遡る。 子どもを寝かしつけ、そのまま寝ていた僕は、妻であったダメ子に起こされた。時刻は午後１０時を過ぎたころだったか。 ダメ子「この薬の袋は何？」 見覚えのある薬の袋。それは心療内科から出されたもの。 そう、当時、僕…

「では、調停調書を読み上げます。申立人と相手方は、本日、調停離婚し、相手方は本日より１０日以内に届出をする。申立人と相手方は・・・」 無機質な調停室で調停委員の声が聞こえてきた。 喜びとか悲しみという感情ではなく、ただただ安堵の気持ちと、本…